自分の聞こえを知ること、誰かに伝えること

「聞こえない」「聞こえにくい」ということは自覚していても、それがどんな聞こえなのか自分自身で把握することは、ろう・難聴の子どもにとって簡単なことではありません。

そもそも「聞こえ」は十人十色。 聴力だけで規定できるものではなく、子どもたちが育ってきた背景、コミュニケーション手段、様々なことが影響しあって今の「聞こえ」があります。

けれども、そんな「聞こえ」は目に見えるものではないため、周りから見ても、また本人も、聞こえにくさから生じる困難に理解が及びにくいことがあります。

自分の聞こえの状態、聞こえにくくなるシチュエーション、どんな手助けがあれば良いのか・・・自分のことなのによく分からず、他の人にうまく伝えることができずに、もどかしい思いを抱えている子どもたちもいるかもしれません。自分のことを知るのは、自分ひとりだけでは難しい。

だからこそ、自分のことをよく知っているであろう周りの大人たちと一緒に、自分の聞こえを見つめ、他者に伝えることができるようになるきっかけがあったら。 そのきっかけの1つになれればと思い、このサポートツールを作成しました。

サポートツールの構成

サポートツールは下記の3つから構成されています。

①マニュアル

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マニュアルでは、下記の紹介をしています。ツールに含まれている「情報整理シート」や「聞こえの説明書」をより効果的に使っていただくためのガイド(全12ページ)になっています。

②聞こえの情報整理シート

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